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新薬の研究・開発で他社を圧倒する売上高経常利益率

規模と比較して業績が好調

世界初のプロスタグランジン医薬品「プロスタルモンF」を皮切りに、トロンボキサン合成酵素阻害薬「カタクロット」、気管支喘息治療薬「オノン」などの画期的な新薬を相次いで開発している小野薬品工業

その研究・開発力の高さから、2000年には売上高経常利益率が40%を超えました。これは収益率が高いといわれている医薬品業界のなかにあっても、圧倒的な数字です。

他の企業が動物薬や食品などの事業へと多角化を進めましたが、小野薬品は医薬品事業に特化した事業活動を展開し続けており、現在も事業比率は、医薬品事業が100%となっています。

しかしながら、同社のグローバル化は他社の遅れをとっており、1990年代後半にアメリカやヨーロッパに現地法人を設置したものの、日本国内での売上高が未だに90%を超えているのが実情です。

新薬の開発に重点をおいてきたことから収益率は依然として高く、売上高経常利益率は、現在でも20%を超える水準を保っています。現在の同社を支える医薬品は、末梢循環障害治療薬「オパルモン」、気管支喘息治療薬「オノン」、糖尿病性神経障害治療薬「キネダック」などが挙げられます。

主力製品の売上減少も新製品「リカルボン」等の増収で補う

2010年度は後発品の影響や薬価改定時の長期収載品目の追加引き下げ等の影響で、自社創製品である「オパルモン」、「オノンカプセル」、「キネダック」、「フオイパン」、「オノンドライシロップ」の主要5品目の合計売上高は12%減少の133億円となりました。

しかし、2009年に4月発売の骨粗鬆症治療薬「リカルボン」、同年12月発売の2型糖尿病治療薬「グラクティブ」、同じく12月発売の抗悪性腫瘍薬投与に伴う悪心・嘔吐治療薬「イメンドカプセル」の増収で補ったため、全体の売上高は0.5%減収にとどまりました。

グラクティブは「ジャヌビア(MSD)」とともに日本初のDPP-4阻害薬で、食後高血糖を比較的早期に是正し、単独使用では低血糖が起こりにくいなど、有効性と安全性のバランスが評価され急速に市場に浸透しています。

イメンドカプセルは急性期だけでなく、既存療法でコントロールが不十分であった遅発性の悪心・嘔吐に対しても優れた有効性を持ちます。なお剤形追加となる「プロイメンド点滴静注用」が2011年12月に発売、小児への効能追加が申請段階にあります。

また、2011年は7月にノバルティス・ファーマと共同開発した貼付剤のアルツハイマー病治療薬「リバスタッチパッチ」、9月に月1回投与製剤である「リカルボン錠50mg」、冠動脈CTにおける描出能改善薬「コアベータ静注用」など、日本初の剤形・適応となる新薬の上市に成功しています。

今後の展望

従来の創薬スタイルは特定の疾患領域を対象とせず、プロスタグランジンなどの生理活性脂質や酵素研究から創製された化合物が有効性を示す疾患を探索、製品化する「化合物オリエント」という独自モデルを追及していましたが、近年は並行して患者ニーズの対応として、がんを重点分野とした開発・導入を活発化しています。

がん領域の開発品目の特徴として、抗がん薬周辺領域の厚みが挙げられます。イメンドカプセルに続き、フェーズ2にオピオイド投与難治性便秘治療薬NO-3849、がん性悪液質治療薬ONO-7643、フェーズ1二血小板減少症治療薬ONO-7746があります。

周辺領域を含めた抗がん剤領域の積極的なライセンス戦略を実施し、2010年は膵がん治療薬ONO-7506、0月にはOnyx Pharmaceuticalsから多発性骨髄腫治療薬カーフィルゾミブ、2011年3月にはオンコセラピーサイエンスと全がん種を対象とした治療薬ペプチドワクチンを導入しました。

共同開発品目では国内フェーズ2として、ブリストル・マイヤーズと共同開発の抗PD-1抗体ONO-4538/BMS-936558が腎細胞がん対象として、2011年10月にメルク・セロノーへ導出した多発性硬化症治療薬ONO-4641のクロスライセンスで獲得したがん治療ワクチンONO-7164/EMD531444が非小細胞肺がんで進展しています。